水商売の舞台裏*夜の仕事専門で稼ぐ日々で培われる知性と体力

今回の「キャバクラバイトのお仕事体験談」は、Ryoさん(42歳 静岡県 事務職)からの投稿です。

Ryoさんは現在の真面目な事務職とは対照的に、10~20代にかけて水商売のアルバイトを経験した経緯を語ってくださいました。
最初のきっかけは時給の高さで、若さゆえに短時間で稼ぐことに重点を置いていました。
最初は19歳の時に始めた宴会専門のコンパニオンの仕事で、身体を触られることに嫌悪感を抱いていましたが、続けていく内にいつしか慣れていきました。
その後はスナックのアルバイトに移行し、様々な人間模様を経験して人間の多様性を実感することができたのでした。
キャバクラバイト体験談
高時給目当ての若き挑戦者!コンパニオンからスナックへの軌跡

私は今は40代で毎日真面目に事務職をしていますが、10代~20代にかけていくつか水商売のアルバイトをしてきました。

ほとんど昼間の仕事と掛け持ちだったのですが、時には夜の仕事専門だったこともあります。

19歳で初めて門を叩いたコンパニオンの世界*酔っ払いの荒れ狂う姿に泣き出す

水商売に手を出したきっかけはとても単純で、時給が良いから

当時は若かったこともあり、人目など一切気にせず短時間で稼ぐことばかり考えていました。

最初にやったのは19歳の時でコンパニオンでした。

車で2時間くらいかけて出掛けていくこともある宴会専門のコンパニオンで、忘年会シーズンになると毎晩のようにバイトに来てくれと呼ばれていました。

当時はまだお酒もほとんど飲めず、酔っ払いというものがどんなものかもあまり知りませんでした。

初めての日は酔っ払いの荒々しさとあまりの不安で泣いてしまったことを覚えてます。

コンパニオンの仕事は友人に誘われて始めたので、一回宴会に参加してうんざりしその後は断りました。

踏み出した先に広がる矛盾*身体への要求に怒りを抑えた苦悩の日々

しかし、しばらく経つと金銭的にも困り時間もあり余っている状態になって、うんざりした気持ちはそっちのけでまた声をかけられて宴会に参加したのです。

不思議なことに2回目はそれほど不安感がなく、お酒も少しずつ飲めるようになっていきました。

私が契約していたコンパニオン会社はアダルトはなしだったのですが、宴会をやっていてお客様が酔ってくると身体に触ったり服を脱げと言われることはよくありました

内心凄く嫌な気分でしたが、ここで怒ってはいけないということは教わっていたので必死にこらえたことを覚えています。

いつの間にか慣れた夜の世界で実感した自己の変容

また、2時間の宴会が終わっても延長というのがよくあり、ほとんどの延長は部屋宴でした。

延長は部屋ですしみんな酔っているので、必ずと言っていいほど身体に触られました。

こんなことを繰り返しているうちにお酒にも触られることにも慣れていき、コンパニオンをはじめて3ヶ月目くらいからは自分から「延長をお願いします」と言い出すほどにまでなっていました。

コンパニオンからの転身!スナックの意外な落とし穴とは?

しばらくしてコンパニオンはやめ、次にはやったのはスナックでのアルバイトでした。

スナックの場合コンパニオンとは違い毎回同じ場所で接客をするため移動がなくて楽でしたが、ちょっと苦手なお客様が常連になって何度も店に来るようになった時は逃げようがなく、毎回強いストレスを感じていました。

スナックなどでお酒を飲むお客様のほとんどはいくつかのお店を転々とします。

ですから、最初のお店で私がママと喧嘩してやめて他のお店に移った時も、前のお店で会ったお客様が何人も来ていました

「ママには内緒にして」*辞めた後も訪れる客への釘刺しも忘れずに

これがけっこう気まずく、お客様に「ママには内緒にして」とお願いしたことを覚えています。

前に勤めていた店で私はママに「もう水商売はやめます」と言ってしまったので。

その後もスナックやパブを転々とし、最後に一番長く務めたのが26歳の時でした。

そのお店は送迎車で20分以上かかる所にあるちょっと遠いお店でしたが、オーナーの人柄がよくお客様の質も良くていつもお店は満席状態でした。

オーナーが良いと自然と女の子同の仲も良く、それまで勤めてきた中で一番働きやすかったです。

女性従業員が集まるお店特有の人間関係!?多様な人間の同じような派閥争いの繰り返し

水商売をやっている女性のほとんどは人間関係でやめてしまうケースが多いと思います。

私自身がそうだったのでよく分かりますが、特に女の子同士の派閥が原因です。

今思い出すと良い思い出ですが、その当時はお店を変える度に「ここでもまたか」とよく悩んでいました。

水商売の仕事では辛いことも多かったですが、とても良い社会勉強になったと思っています。

色んな人と話して本当に人は様々だと感じました。

良いことも辛いこともあるからこそ*青春のような思い出が教えてくれた自信と成長

しかし、水商売は一見楽そうに感じてもけっこうな体力と知能を使います

ですから、今からやれと言われても自信がありません(笑)。

水商売は私にとって青春のような仕事です。

Ryoさん、体験談投稿ありがとうございました。
水商売はテクニックや性的な耐性が必要な仕事である一方で、貴重な学びや成長の機会を提供してくれる仕事です。
当時のRyoさんのようにまだ社会経験に乏しい若者にとって社会勉強をするには恰好の場です。
高時給で稼ぎながら、様々なお客様と接することで対応力や柔軟性も身に付けられます。
ただし、仕事の性質上、体力や会話の引き出し勝負になることが多くあるため十分な覚悟が必要なことも忘れてはいけません。
他者に対する思いやりや理解の深め方を知る貴重な機会が多くある分、その経験は人生において貴重なものになりますよ。


PAGE TOP