生活の窮地から脱した深夜の舞台裏！苦悩と努力が生んだ人間力の向上

今回の「キャバクラバイトのお仕事体験談」は、なつさん（39歳　愛知県　主婦ライター）からの投稿です。

10代から20代にかけて約5年間、いわゆる水商売をしていました。

ラウンジ、キャバクラ、スナックなど計5店舗に在籍していた経験があります。

高時給に惹かれ苦境から飛び込んだ水商売の5年間

その当時大学生で実家も裕福ではなく、お金がなかったため、高時給目当てで求人誌で見つけたラウンジ（今はもうありませんが、BLUEというお店でした）にキャスト希望として面接に行きました。

面接があるのは他のバイトと同じですが、どこのお店でも特に履歴書や身分証明書を必要とされることはなく、そこは違う点なのかなぁと思います。

現金当日払いが嬉しい！ラウンジ『BLUE』体験入店で感じた気配りの多さ

キャスト希望の女の子は、体験入店をしてから本入店となるケースが多いです。

私も面接の後すぐに体験入店として、お店で働かせてもらいました。

ちなみにその日のお給料は当日現金で支払ってもらえました。

初めての体験入店の日、そのお店のナンバー3のヘルプにつけていただきました。

席についてからまず思ったのは、気配りがすごい。

お酒を作る、タバコに火をつける、灰皿を交換するなど基本的な接客を丁寧にすることは当たり前で、お客様のその日の気分に応じて話をふり、好みに合いそうなお酒をお勧めする。

とにかくその場の雰囲気や、お客様の気持ちを大切に、空気を読めることが必要な仕事なんだと感じました。

ただお金が欲しくて求人応募しましたが、ここで働けば社会に出たときに役立つスキルが身につくに違いない、と考えて水商売の世界に飛び込みました。

電話営業で指名を勝ち取る秘訣＊ラウンジからキャバクラへの転身で活かされたスキル

本入店の初日、マネージャーさんから基本的な接客を教えていただきました。

会話のはじめ方、お酒の作り方、タバコの火の付け方、座り方などです。

教えてもらえることはごくごく基本的なことだけなので、あとは実践あるのみで、実際に席について学んでいくしかありません。

入店してしばらくはヘルプとフリーにつくことになります。

ヘルプとフリーの説明は割愛しますが、しばらくは自分のお客様がいないため、少々大変でした。

まずは指名をとるべく、丁寧な接客を心がけ、徹底して電話営業しました。

真面目に営業していたことが功を奏し、徐々にお客様が獲得することができました。

その後、1つめのお店で数ヶ月働いたあと近隣のキャバクラ(zooというお店です)からスカウトされ、移籍することになりました。

2つめのお店には半年ほどお世話になり、その後スナックを転々とし、5つめのお店に数年在籍しました。

ちなみに、基本的にキャバクラもスナックも仕事内容は同じです。

最高時給8000円！頑張り次第で基本時給への上乗せがUPしていくやりがい

基本時給がありますが、それにプラス指名ポイントや同伴ポイントなどがついて、時給が上がっていく仕組みでした。
（これはお店によって違います）

支払いについては、日払いのところや10日ごとのところ、月1のところもあります。

日々のヘアメイク代や衣装代、交通費など必要経費は実費なので、基本時給が低いうちは正直きついです。

営業を頑張って、時給をあげることが大事ですね。

レギュラーではなかったですが、時給は最高で8,000円くらいになっていたと思います。

夜間の仕事ならではの悩み…＊生活バランスの崩れによる肌荒れと心無い言葉のストレス

夜の仕事なので、朝方寝ることになるため、肌荒れが酷かったです。

みんな良い化粧品を使ったり、皮膚科に通ったりしていました。

あとは、メンタルをやられることが結構あります。

私はキャバ嬢になりなてのときにフリーでついたお客様に、席について数秒で

「タイプじゃないからチェンジ」

と言われたことが何回もあります。

そんなときはトイレでこっそり泣いていました。

でも、これはだんだん慣れてきます。

メンタルが強くなっていくのでしょうね。

どんな業界でも役立つスキルが身に付いた行動と思考の秘訣

また、この仕事をやって良かったのは、場の空気を読む力・会話力が身についたことですね。

これは、どんな職場にいても必要とされる力だと思います。

また、様々な職種の方と出会えたことは、素晴らしい経験になりました。

特に成功していらっしゃる経営者の方々からは、上手くいくための行動や思考を教えていただき、今でもそれが役に立っています。

そして何より楽しかったです。

人と話すことが好きな方にはもってこいのお仕事だと思います。